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98年式のCRM250ARのクッションのオイル漏れの修理です。
走行距離は約8千キロと市販車としては少な目の走行距離でオフロードはほとんど走っていません。
バイクとしては綺麗で状態は決して悪くは無いのですが乗り出してから10年弱になるのでこのようにプラダ内の窒素ガスがクッションオイルに溶け出していて分解と同時にビールのように泡が吹き出します。
新車から一度もオーバーホールしていないCRM250ARのリアショックの中は必ずこのようになっているはずです。
製造から10年近く経っているバイクのリアショックはCRMに限らずこの状態ですね。
街中走行がメインでオフロードはほとんど走行していなかったのでオイルの色はMXマシンを一年間使用した時と同じレベルの汚れ具合です。
オフロードメインで使用した車両のクッションオイルは一年でこの位の汚れ具合になります。泡はもっと少ないですが...
窒素ガスを封入しているプラダです。
プラダ内の窒素がクッションオイルに溶け出して大きく変形してしまった為に取り外しても変形したままです。
この変形具合からすると窒素の圧力はほとんどゼロだったと思います。
クッション内部にはヘドロ状のスラッジが...
非常に繊細な内部構造のクッション内部のスラッジは性能に大きく影響します。
新旧のバンプラバーです。
ほとんど街乗りだったのでクッションがフルボトムをする事が無かったので写真では色が違いだけのようですが...
よく見るとヒビが...
内側には大きなクラック...
これでフルボトムをしたらこのバンプラバーはバラバラに崩壊します。
崩壊してしまうとフルボトム時のショックを吸収してくれるものが無くなるのでクッションは壊れます。
今回のオイル漏れの最大の原因はロッドの錆でした。
このロッドは再メッキが必要です。
再メッキの費用は10000円で作業期間は約10日ほど長くなります。
ショックのオーバーホール時にはプラダ、シール、バンプラバーを交換します。
このパーツはD-トラッカーのモノです。
車種によって交換パーツの形状は微妙に違ってきます。
このCRM250ARのクッションオーバーホールの代金は再メッキが追加になりましたので
26250円になります。
このクッションは新車の状態に戻りましたが取り付け時にはサグを出さないといけません。
それとクッションが元に戻ってもスイングアームやリンクのベアリングが錆びていては意味がありません。
比較的CRM250ARのベアリングは丈夫で錆びには強いのでグリスアップだけですむ場合が多いです。
このCRM250ARは前後サスペンションのオーバーホールとリンク、スイングアーム、ステムのグリスアップをしたのですがお客さんはブヨブヨした感じからしゃきっとした感じになって別物のバイクになったようだと喜んでいました。
10年も経つと新車時の性能とは大きく違ってしまうんですよね〜
新車と乗り比べればすぐに分かるんですがCRMの場合は新車に乗る事が無いのでCRMはブヨブヨしたバイクと勘違いしてしまいます。
現行の市販車と比べて何の遜色も無いCRMがブヨブヨのままではもったいないです...



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